未来会議 | Vol.1 | 2023.03 update

岐阜県立瑞浪高等学校でのディスカッション記録
安藤歩乃果さん
伊藤愛さん
加藤歌菜さん
小出ゆいさん
渋谷美幸さん
田口春奈さん

瑞浪高等学校卒業生
実践女子大学1年 水野仁恵さん

地域探究授業プロジェクト・リーダー
丸谷利幸先生

ファシリテーター
株式会社ロフトワーク
アートディレクター 小川 敦子
クリエイティブディレクター 村上 航

 プロジェクトの全体ビジョンとして、東海圏での循環社会の実現を目指している。社会の担い手は、企業だけでも行政だけでもなく、その主役は未来の担い手である子供たちであるという考えがビジョン設計の根底にあり、「次世代へ繋ぐ」ということを重要視している。そこで、子供たちが社会に対してどのような思いを持っているのか? 率直な意見を聞かせてもらうことをプロジェクトの設計の過程に入れ、「こども未来会議」という形で、学生とのディスカッションを実施した。

 岐阜県瑞浪市にある岐阜県立瑞浪高等学校では、学生自身が地域の課題を見つけ、解決策を考える地球探究という授業を実施している。歴史的な街並みの残るエリアでの新たな観光の在り方を模索することや、地域の素材を活かしたブランディング、例えば養蜂家と話し合いながら蜂蜜を使った新しい商品の開発のアイデア創出を行い、また、広く周知するためのPRについても考えていくなど、あくまでも、教師ではなく学生自身が課題発見〜解決策を練るところまでをやることが、一定のルールになっている。教師や地元企業が、学生のサポートに徹している点も非常に興味深い。

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テーマ1:この地域がどんなふうになっていくといいと思いますか? 

小川:地域の課題を見つけ、どのように解決していくのかを考えていく地域探究という授業を通して、皆さんが感じたこと、発見したこと、この地域がこんなふうになっていけばいい、または、こんなふうにしたいという、それぞれの考えについて教えてください。

加藤:瑞浪市は人口も減っていて、それに関係しているかわかりませんが、閉まってしまったお店もいくつかあります。瑞浪にもっといろいろな良いお店が増えて、人口も増えればいいなと思います。

小川:もう少し賑やかになったらいいですか?

加藤:そう思います。

安藤:加藤さんから、人口が少ないとありましたが、瑞浪市に来る目的、例えば食べ物とか場所だったり、ここにしかないものが少ないから、人口が減ったり、瑞浪に来る人が少ないのだと思います。

伊藤:私は地域探究の授業で「ラジオ」に所属しています。同世代でラジオを聞く人が少ないと思っていて、自分のまわりでも、おじいちゃんの車でしか聞いたことがなくて。私が思うに、瑞浪を訪れる人は滞在時間が短く、多治見の方へ行ってしまう学生や観光客が多いので、瑞浪の良さをラジオを通して発信して瑞浪が少しでも人が集まる賑わえるところになってほしいです。

小出:私もみんなと同じになってしまいますが、瑞浪は人口が減っているという課題があります。でも、瑞浪を見てみると、半原かぼちゃという伝統野菜等、自分が住んでいる地区でも知らないことがあります。瑞浪市に住んでいる人も、自分の地区をあまり知らないと思うので、みんなに知ってもらうことを通して他の地域からも人に来てもらえるようになり、栄えるといいと思います。

水野:大学のツアーを考えるという授業で岐阜県を取り上げたんですね。ツアー内容をほとんど瑞浪にして、例えば伝統野菜の半原かぼちゃやオカリナ&セラリーナの工房を題材にツアープランを考えました。結果、クラスに東京都民が多いなかで、私たちのツアーが一位になりました。瑞浪の良さを知らないだけで、実際プレゼンをしてみたら、いろいろな人にいいねと思ってもらえる魅力があるのが瑞浪市だと思います。魅力自体はあるけれど、地元の人がそのことをそもそも知らなくて、地元の人が知らなければアピールすることも出来ないので、まずは地元の人が知っていくことから、そしてSNS等でどんどん広めていくことが今後大切になってくると思います。

田口:瑞浪市に隣り合っている土岐市や恵那市はお店が増えていく一方ですが、瑞浪市では減っているし、新しいお店もあまりできていないと思います。若い人が来るようなお店がたくさんできたら、観光客も増えると思います。

渋谷:お店が増えるといいですが、増えたとしても歩いて行ける距離ではなく、車でないと行けない、高校生だけでは行けないところばかりなので、駅の近くにお店ができたら高校生の思い出にもなるしいいかなと思います。

小川:地域探究の授業をやってみて意識は変わりましたか?

加藤:瑞浪市にずっと住んでいますが、知らなかったことも知ることができ、今まで瑞浪の良さをあまり考えたことがなかったのですが、こんな良さがあるのだと実感しました。

小川:地域探究を通して、課題だけでなく良さも発見できたということですね。瑞浪市の良さを教えてください。

伊藤:毎朝通学するときに地域の方が挨拶してくれたりするなど、地域の方々の人柄の良さがあると思います。

小出:今人口が減っていると言いましたが、ただ、それをそのままにしておくのではなくて、いろいろなところで、ではどうすればいいか? を考え、イベントを開催したりする力がいいなと思います。

 

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小川:授業を事前に拝見させていただいたのですが、学生の皆さんが、それぞれチームごとに解決策を考えて、チラシを作る等されていましたが、通常商品化まで授業の中で取り組まれるのでしょうか? 丸谷先生、いかがでしょう?

丸谷:商品化はパートナーさんが行っていて、いまはそのお手伝いをしています。自分たちで独自に考えているものはありませんが、例えば、蜂蜜をテーマに自分たちで新しい商品を作ろうというものはあります。商品化までいけるかはなんとも言えないところですが。

小川:学生さん自ら、良さを発見したり、根本的な課題に気づいてもらうことが、そもそもの授業の狙いでしょうか。

丸谷:その通りです。ただ、これがずっと続くためにはウィン・ウィンにならないといけないので、商品化というのはその先にはあるのだと思います。

小川:地域探究の授業は、卒業した今、どのように活きていますか?

水野:本当に地域探究がなかったら今の自分はないです。大学に合格したのも地域探究があったからですし、今テレビ局でアルバイトをしていますが、地域探究で取り組んだことを履歴書に書いたことがきっかけで採用していただきました。大学の授業では、サントリーや近畿日本ツーリストの方が授業に来てくださるのですが、そういった場面でパワーポイントを使ってプレゼンテーションをすることは高校時代にやっていたので、プレゼンの仕方がわかる。どう伝えたらどのように伝わるのかがわかっているので、他の人よりも見通しをもって目的に向かって取り組むことができるというのが、地域探究をやっていてよかったと思う点です。


テーマ2:今の世の中をどんなふうに捉えていますか?

小川:皆さんは、この瑞浪という地域のどんなところがとても良いと思いますか? また、今の世の中に対して何か違和感を感じたりすることや、ここは直していきたい、良くしていきたいと感じることは何かありますか?

渋谷:税金を上げることに反対している人がいますが、私は税金を上げるべきだと思います。税金を上げれば学費だって安くなり就学しやすいですし、私は病院に通っているのですが、毎回お金がかかるので、税金を上げることで病院の薬代が安くなるのであれば税金を上げるべきだと思います。

田口:集会で校長先生が話していたことですが、日本の人は、例えば電車内で赤ちゃんや子どもが騒ぐと、すぐに怒る。でも海外の人は寛容で逆に協力してくれるらしいです。すぐに怒る人たちも悪いですが、そういう人たちは心に余裕がないのだと思います。そういう心を作っているのは、社会の大変さだと思います。休息を取れていないということもあると思うので、休みが取れたらいいなと思います。

水野:今、70代の私の祖母が、認知症を患っているのですが、認知症と診断されたときに骨折をしていたため、その診断をもとに判定されたので、ヘルパーさんが週に3〜4回呼べる状況にあります。しかし、親戚の90代の方は、90代という年齢で衰えを感じているにも関わらず、ヘルパーさんが週に2回しか呼べない制度になっているらしいです。週に2回しか呼べないので、そのうちの1回を買い物しに行ってもらうことになると、週に1回しかお風呂に入れなくなってしまうという問題があります。年齢ではなく、病気の重さでヘルパーさんの呼べる回数が変わってきて、その診断というのも、3〜5年前に診断されたものを今も実行され続けていて、身体が動きにくくなっているにも関わらず、3〜5年前に診断されたままで、ヘルパーさんが呼べないという問題もあったりするので、そういう仕組みももっと改善していけたらいいと思います。

小出:土岐市に新しくイオンモールが出来ました。土岐にはアウトレットやショッピングモールが出来始めていて、瑞浪にはなにもなくて、格差というか、他所にばかりできているなと思って。

小川:お買い物はどうしていますか?

小出:買い物は近くのスーパーに行くのですが、高校生側からすると、ちょっと遊びに行くのにも、駅から遠くて電車に乗って徒歩で行けない距離になってしまったりして、もっと平等に考えてほしいなと思います。移動がバスになると30分〜1時間に1本しかないので大変です。

伊藤:私は今の世の中、AIがすごく発達していると思っています。AIが発達するともちろん便利なことはあると思いますが、仕事や将来のことを考えた時に、なくなってしまう仕事があったり、人とのコミュニケーションも減るのではないのかと思います。

安藤:コロナについてなのですが、私は親が飲食店を個人経営しています。コロナでお客さんが少なくなり、国からの支援が手元に届いたときには、営業が難しくなり、一時期休業していた時期があったのですが、そうなると家庭内的にもきつくなるし。営業を再開するときには飲食店なので食べ物や飲み物を全部最初から仕入れないといけないので、娘として見ていて、苦しかっただろうなという印象があります。支援が来るのがちょっと遅かったという印象がありました。

加藤:人口の多い街の駅前に行くと栄えていてなんでもあるイメージですが、瑞浪市の駅前は、夜は本当に真っ暗で、お店も開いていなくて、そういうときにすごく差を感じます。栄えている場所と栄えてない場所の格差が見えるなと思っていて、栄えているところと同じようになってほしいとは思っていないのですが、少しくらい飲食店があったり、それこそ駅前でその街のイメージがわかったりすると思うので、もっとよくなってほしいと思います。

 

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テーマ3:幸福とは何か? 幸福な社会とは何か?

小川:皆さんにとって、本当に「豊か」だと思うこと、「幸せ」だと思うことは何ですか?また、それを実現するためには、どんな社会であってほしい、どんな社会にしていきたいと思いますか?

水野:今、一番悩んでいる部分です。高校生のときは、東京に行ってテレビ関係やメディア関係のバイトをしたいとか、心理学を学びたいとか、ひとり暮らしをしたいとか思っていたのですが、いざ東京に来てみると、岐阜に戻りたくなることがよくあります。この前も、岐阜に戻ったのですが、岐阜には岐阜のいいところがあって落ち着くんですね。東京では常に何かに追われている状態で、せかせかしていて、気が気じゃないというか、プチパニック状態がずっと続いている感覚があり、高校生のときに求めていたことが全部ある状態にも関わらず、他の幸せを求めている自分がいて、結局私は何がしたいのかなと精神的に落ち込むこともあります。
 将来、高校教員になるのか、東京でメディアやテレビ局関連の職業に就くのかも迷っていて。例えば、結婚するなら絶対岐阜に戻ってきたほうがいいよと親に言われるんですね。東京だと、テレビ局の仕事だと24時間ずっとそのことを考えないといけないし、生活も不規則で仕事ばかりになるので、東京なんかで結婚なんてできないからと言われて…。今アルバイトしているテレビ局関連の人にも、子育てしづらいみたいなことも言われるんですね。そういうのを考えないといけないのは女性だけじゃないですか。もっと子育て支援とかがあれば、職場とかも、やりたいことだけを考えてやれるのに、結婚とか出産とかを考えると、何かしら妥協しないといけない部分が出てきたりするので、そうした制度が整う社会になってほしいなと思います。

小川:今は岐阜に戻りたいですか?

水野:半々ですね。教員になることにも、とても興味があるので、教職免許を取る方向で今は授業を受けています。テレビ局関係のアルバイトをすると、そっちもいいなと思う部分もあるので、悩み中です。

小川:離れてわかる瑞浪のよさはどのようなところですか。

水野:やっぱり緑が多いことですね。東京はどこを見ても建物ばかりなので。岐阜にいるときは、花見や紅葉をわざわざ見に行かなくても、授業中ぱっと窓から外を見たらすごかったんですよ。今も、きっと紅葉の時期で、瑞浪高校はきれいになってくると思うのですが、そういうのが一切こっちにはないんですよね。自然豊かでゆったりしている部分だったり、人の温かさや距離感の近さは岐阜はすごくて。
 こっちは大学生だからかもしれないけど、「よっ」って、挨拶するだけの友だちがひたすら増えていく状況なので、大学外で会って友だちと遊びに行くというのがほとんどないんですね。結局、地元の人と一緒にいるので。地元の人の温かさは岐阜のいいところなので、そういうのに触れると、やっぱり岐阜に戻りたいなと思います。

加藤:私の家庭は母子家庭で、私が小さい頃にお父さんが亡くなりました。私には歯科衛生士になりたい夢があるのですが、進学するとなってもお金の面についてお母さんに聞かれていて。そういう支援の話とかもするのですが、家でもお金の話をお母さんは結構しているので、お金の面でもっと助けてもらえるとありがたいなあとか、それで夢を諦めたくないなと思っています。そういうのがあって、夢を諦める人が出ない社会だといいなと思うので、みんなが夢を叶えられると幸福だなと思います。

安藤:みんなで旅行に行ったりご飯を食べたりすることが当たり前と思っていましたが、今コロナがあって、旅行やご飯に行けることが当たり前と思ってはいけないなということもあるし、何もなかった生活が、自分たちにとっての幸せ、豊かさだったと思うので、慣れちゃいけない。自分たちの力でコロナをなくすことはできないのですが、早くコロナがなくなってほしいな。

伊藤:私が思う幸福は、満足度だと思っています。私は生活するなかで、毎日幸せだなあと思うことがあるのですが、テーマ2で田口さんの話でもあったように、小さい子どもが泣いていたりすると、周りの目線が冷たかったり、そういう光景をよく見かけたりもするので、そういうことがなくなる、誰もが生きやすい世の中になっていくことが、私だけの幸せじゃなくて、みんなの幸せにも繋がるんじゃないかなと思います。

小出:個人の幸せになるのですが、頼られることが幸せだと思っています。一人で孤独で黙々と作業をするのと、友達と信用しあって支え合って、お互いを頼り合って、物事を進めるのとは全然違うと思うので、例えば極端な話、自分が亡くなって、お葬式に誰も来ないのと、私がいなくなって悲しいなと、たくさんの人が来てくれるのとは全然違うと思います。なので後輩や先輩に、自分に頼ってもらえるのは、すごい幸せだなと思います。

田口:私は、全員が共通して幸せだと思う瞬間がご飯をお腹いっぱい食べられたときだと思うんです。最近の円安にも関わると思うのですが、例えばコンビニで売ってる商品が小さくなってるにも関わらず値上げされてるので食べ物が買いにくいし、それでお腹いっぱい食べられない人が増えてしまうのかな。しょうがないと思うのですが、日本がちょっと弱い、円安がひどいなと思って、はやく高くなってほしいなと思います。

渋谷:コンビニのおにぎりやお弁当がすごく好きなんです。家のご飯も美味しいですが、コンビニのご飯も好きで。それをある友達に言ったら怒られたんです。なんで、そんなに怒るのと聞いたら、その友達がお母さんがいなくて、俺は毎日コンビニ食なんだ、お母さんのありがたみを知れって言われて。そういう子もいるんだなと考えさせられて、こういうことが幸福なんだなって。

 

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小川:みなさん、自分のお話よりも「人のため」のお話が多い印象があるのですが、自分自身の幸せについてはどう思いますか?

渋谷:いつも人に気づかされるばかりなので、意外と幸せって気づかないところにあるのかなと思います。

小川:なるほど。将来の夢については、みなさんいかがですか?

渋谷:これをしたい、あれをやりたいということばかりなので、将来好きなことをたくさんしたいなと思っています。その時に興味のあることを全部したいです。

田口:将来の夢は、動物園の飼育員になることです。動物が好きだからこの夢を小さい時に立てたのですが、最近思ったのが、保護される動物が増えてきているので、そういうところでも、いろいろな動物を助けたいなという気持ちにもなってきているので、頑張りたいです。

水野:テレビ関連の仕事か、教員を目指したいと考えています。きっかけは、小さい頃からテレビが好きで、今もテレビがないと生活していけないほど、テレビが大好きなことと、高校一年生のときに陸上部のマネージャーになったことがきっかけで、人を支える仕事っていいなと思い、その2つがあるのは芸能マネージャーかなと思い、芸能マネージャーにすごく興味を持ちました。
 教職に関しては、もちろんマネージャーを通して人を支える仕事、教員も、芸能界か、学校かという世界が違うだけで、人をサポートする仕事であり、私は何校か高校に行っているんですけど、瑞浪高校の先生はものすごく思いやりに溢れた先生ばかりで、ほんとに関わったことのないような先生でも声をかけてくれたり、一人ひとりに対して同じ目線で同じように考えてくれたりとか、人として尊敬できる部分が多くて、そういう職業に就きたいなと思ったのがきっかけです。

小出:昨日二者面談があって先生と話したのですが、私は将来やりたいことがまだ決まっていないくらい悩んでいます。まだ悩むと思うのですが、ひとつ思うのは、だれかと一緒に協力してできるような仕事や生き方をしていきたいなと思います。

伊藤:私は、将来、看護師になりたいと考えていて、それを目指した理由は、私は小さいときから身体が弱くて、入院生活をすることがとても多くて、そのなかで看護師さんに、すごく支えられたからです。高校2年生になってから、瑞浪市にある病院に看護の体験に行かせてもらったのですが、その時に、病院にいる方の一番近くで支えられる人は看護師さんだなと思い、自分の幸せもそうなんですが、周りの方が元気になっていく姿を見るのが、私は一番うれしいな、やりがいを感じる仕事だなと思うので、そういう仕事に就けたらいいなと思っています。いま2年生の普通科なのですが、コースで、看護医療コースを選択して勉強を頑張っています。

安藤:私は製菓、お菓子方面の職業に就きたいなと思っています。親が飲食店を経営しているということもあって、お客さんの顔を見ていると、すごい喜んで帰っていかれるので、人を喜ばせられる職業っていいなと思ったし、自分が勉強したり技術を磨くことで、作るもののレベルが上がると親から聞いたので、自分で技術を磨いて人を喜ばせることができる仕事っていいなと思っています。

加藤:歯科衛生士を目指しています。歯科衛生士は資格を取得することで働ける職業なので、例えば、瑞浪から出たとして、歯医者はどこにでもあるので、仕事に就きやすいというのもありますし、やっぱり人と関わる仕事がしたいと思っていて、歯医者だと最後にありがとうございましたとか、人に感謝される仕事はすごくいいなと思うし、自分も普通に過ごしているなかで人にありがとうと言われるとすごく嬉しいなと思うので、人のために働ける仕事に就きたいなと思い歯科衛生士になりたいと思いました。

小川:なるほど。自分だけではなく、周りの方々を含めて、人を喜ばせること、人と人の深いつながりが幸福の軸にあるということが、みなさんの共通の価値観なんですね。喜びを共有し合うというコミュニティ。それが、社会の共通の価値観になっていくと、良い社会になっていくと思います。今日は、私自身も、とても学びになりました。みなさん、ありがとうございました。

 

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Design & Photograph: Takahisa Suzuki(16 Design Institute)
Copywrite & Text: Atsuko Ogawa(Loftwork Inc.)
Text: Madoka Nomoto(518Lab)
Photograph: Yoshiyuki Mori(Nanakumo Inc.)

Director: Makoto Ishii(Loftwork Inc.)
Director: Wataru Murakami(Loftwork Inc.)

Producer: Yumi Sueishi(FabCafe Nagoya Inc.)
Producer: Kazuto Kojima(Loftwork Inc.)
Producer: Tomohiro Yabashi(Loftwork Inc.)
Production: Loftwork Inc.
Agency: OKB Research Institute

 

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